■定時
朝8:45発のフェリーで博多へ戻る。そのため、ホテル近くのロッテリアで朝食をとることになっていた。周囲の店の開店時間ではないため、唯一朝7:30
から営業を開始しているロッテリアでキムチハンバーガーを食べることになっていたのだ。
待ちに待った我々は開店時間と同時に店に足を踏み入れた。
が、営業を開始していないのである。
机を拭き、レジの準備をし・・・客が来ても悪びれたそぶり一つ見せないのである。
だから、マックに負けちゃうのだ。
結局、フェリーターミナルの喫茶コーナー?で朝食をとった。
原と柴田はchinese noodle(ラーメン)、神はキムパブ(キムチの海苔巻きみたいな物)を注文した。
原は目ざとく厨房を一望し、このラーメンがインスタントラーメンであることを確認した上で注文したが、柴田は手打ちの麺が出てくると思っていたらし い。こんなところで出てくるはずがないのである!だははは。
さらに、このラーメンは辛口、即ちキムチ風味のラーメンであった。
インスタントラーメンの袋が真っ赤っかであったことを確認済みの原は当然辛い系のラーメンを予想し、その予想が的中したからなんてことはなかったが、まだ
胃が完全復活していない柴田は、完全にやられてしまった。またもやトイレへ直行である。
こうして韓国のグルメは幕を閉じた。
■スパイ
現在、韓国は準戦時下体制にあるという。だから地下鉄や空港、港、駅そして高台から見た町並み等を撮影することは厳禁とされている。
るるぶでこの記述を見つけた我々は、逮捕されては大変なことになっちゃうので、とにかくこれらの場所での写真撮影は常に控えてきた。
が、最後にやっちまったのである。
場所はフェリーターミナル。の、DUTTY FREE。世界各国どこにでもある光景だ。写真を見ただけではどこの国かを当てることはまず不可能と思える、あの場所だ。そこを原は、不注意にも、いや、 果敢にも撮影を試みた。神と柴田が最後にお土産を物色している、な〜んてことはないシーンである。
店員を装った警官「お客様、逮捕します」こうして原は韓国の滞在日数を増やし、普通の人が味わえない韓国の監獄料理を堪能することができたのである。
原「たずげでぐれ〜!!!」
というのは嘘である(爆)。
でも、注意はされちゃった(^_^;。
■リベンジ
グルメ合宿の最後を締めくくるのは、やはり博多の味である。
博多と言えば、明太子、フグ、本当は鹿児島産だけど駅で売ってるかき氷の“白熊”、そしてラーメン。
サイコロ合宿を韓国で遂行してきた我々は、ここでもサイコロで食事を決めるのであった。
ということはない。
行きにうまい博多ラーメンを堪能しきれなかった我々は、最初から帰国第一食目は博多ラーメンと決めてかかっていたのである。というのも、初日に食べた“め
ん吉”のラーメンは、実は次点だったのだ。本命は“一蘭”というお店だったが、ここが滅茶苦茶に込んでいたので、仕方なく!?博多地下街を徘徊し、見つけ
たのであった。が故に、本場博多ラーメンをリベンジしたいという思いが出国前に既に固まっていたのである。
と、ここでもう一人の重要人物が登場する。
原の趣味のメル友の湯浅さんである。
原と言えば○○○○。大学や会社の人ならば一発で思いつく、あの○○○○である。
ちなみに、大学や会社以外で知り合った人々はこの○○○○を知らない。
せっかく知らないでいるので、敢えて知らせないままで話を進める。
♪(絶対に)教えてあげないよ、ちゃん!(ポリンキー風に)(^_-)この湯浅さんに、博多ラーメンを堪能できる店に案内してもらった。
原は2年前の九州旅行でこの店に立ち寄ったことがある。が、そんなことはどーでも良いのである。
とにかく3名は、替え玉するぞ!、という出国当初からの誓い通り、替え玉をし、ラーメンを堪能したのであった。
でも、本当は重要なことを忘れてしまっていたのだ。
湯浅さんを含めて、
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のカードを引く予定であった。
しかし、結果的にはそんなこと頭の片隅にもなく、食べてしまった。
神が原を「マスター」呼ばわりするのも、道理である。
結局原と湯浅さんは、趣味である○○○○の話などほとんどせずに終わってしまったのである。
湯浅さん、ドタバタした連中で迷惑をおかけしました。
この場を借りて、謝らせていただきますm(_ _)m。
■復活
博多から東京。この距離をまたもや自由席の通路で過ごすのは、かなりしんどいものがある。
合宿とは言え、行きで完全にやられてしまった我々は、既に空席マークがなくなっている「のぞみ」に空席の“のぞみ”を賭けて“みどりの窓口”に行った。
で、なんと、空席があったのである。
しかも広島まで乗る柴田の分も。
おかげで、我々は上機嫌だった。
復活を遂げた柴田は、な、なんと、ビールを飲みだしている。
1日遅いんだよねぇ〜。
ビールといえば、神が博多駅で購入したビールは、ぬるいのだ。
このぬるいビールでは飽き足らない神は、もう一本購入することにした。
神「冷えたビールありますか?」澄ましていうのである。お姉さんの勝利であった。
綺麗なお姉さん「冷えたビールしかございません」
柴田が広島で降りた。
原はここから爆睡を始める。
2本のビールをたいらげた神は、なぜか寝付けない。
新大阪を過ぎたあたりで目を覚ました原に
神「眠れません」原を「マスター」呼ばわりするからだ。天罰ぢゃ!
原は京都を過ぎたあたりで抹茶アイスを購入した。
初々しいお姉さん「280円でございます」笑顔が素敵なのであった。
原「あ、お金払うんだ」
初々しいお姉さん「ハイ!」
神「原さん、今の、インパクトありましたねぇ〜。絶対覚えてもらえましたよ。」神の勝利であった。
原「どーだ、いいだろぉ」
神「でも、僕なんか、さっきお話ししちゃいました。僕の勝ちです。」
余談であるが、ここまで快調に食を進めてきた原であったが、このアイスがお腹を直撃。
帰宅するまで苦しめられるのであった。
【完】